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2014年 今年の1曲

2014年の1曲(ノースフライト選):スタートライン/入日茜

2014年の1曲。
落ち着いた曲とアップテンポな激しい曲とどちらにするか悩みましたが、こちらに決めました。

耳に残る曲はいい曲であることに間違いないのですが、
心をうつという点ではまさしく今年1番の曲だったと思います。

楽曲を聴く→CDが欲しくなり買ってしまう→ライブに行きたくなってチケットを買ってしまう→ライブに行って感動してしまう

入日茜さんのことはこの曲で初めて知りました。
”探せばありそうなフレーズ”ではなくて、
決して飾らない、誰もが思うようなことを、自分の言葉で書く。
なんでもなさそうだけど、これがなかなか難しいんですよね。
普段私が追いかけている某アーティストさんとタイプが似ているかもしれません。

人間、頑張ろうと思って動き出したら、頑張れるものです。
ですが、結果が出て、
「やっぱりこんなもんだよな」
と思ってしまうと、次第にフェードアウトしてしまうものです。

”諦めたくないんだろ?”
”自分を変えたいんだろう?”
”このまま終わりなんてそんなの悔しいだろう?”

結果が出なくてもそれでも頑張りたいんだ、て思う人には是非この曲をきいてもらいたいです。

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2014年 hawaiibem 今年の1曲

2014年の1曲(hawaiibem選):混線と対話/Annabel

アルゼンチン生まれの歌手であるAnnabel(アナベル)の2ndアルバム「TALK」のリード曲。
作詞はAnnabel、作曲・編曲は蓮尾理之(ex. School Food Punishment)。

洗練と混沌が織り交ざった都会的なサウンドが特徴的。
無機質でドライとも取れる複雑なアレンジの中に、
透明感のあるボーカルが入り込むことによって、
現代的なコミュニケーションの有り様や内に秘めた葛藤を暗喩したような
テーマともマッチした世界を構築しています。

この曲は当企画で初めて聴きました。
アグレッシブなイントロを聴いた瞬間、これはまさかと思い、
調べてみると、クレジットに元School Food Punishmentの蓮尾さんの名前が。

2012年のSFPの解散は、私の音楽遍歴の中でも非常にショッキングな出来事であり、
この2年間は、彼らの代わりとなる音を探し続けていた2年間だったと言えます。
各メンバーが別の活動をスタートさせていることは知っていたのですが、
この曲に出会えたことで、ようやく真の再会を果たせたのではないかと思ったものです。

今、想像を軽く超える無数の選択肢
君に繋がる為のたった一つはどこ?

情報に溢れた社会において、音楽との出会いもこんな感じなのかなと思います。
お気に入りの1曲を探し出すのは大変なことですが、
来年も新たな音楽と出会えることを期待して、この企画に臨んでいきたいと思いました。

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2014年 リスト係 今年の1曲

2014年の1曲(リスト係選):心のプラカード/AKB48

心のプラカード/AKB48

ポップの魔法を、もう一度。

18作連続・通算19作目のミリオンセールスを記録した大ヒット曲。
選抜メンバーは第6回選抜総選挙の勝者で、センターは渡辺麻友。
作曲は「ギンガムチェック」の板垣祐介、編曲は武藤星児。
作詞・総合プロデュースはもちろん秋Pこと秋元康。

中高生の頃、Jpopにはまり、ラジオから流れるメロディーをテープやMDに録音して聴いていたあの頃。
確かに「ポップの魔法」を感じていました。
音楽は水や空気のようにそこにありました。
でも、いつの頃からか、あの頃感じた「ポップの魔法」は解けて、音楽が「趣味」になってしまっていました。
楽しんではいるけど、心が震えるような気持ちは忘れていた。
AKBはそれを思い出させてくれました。
AKB48は結成から9年。
いったいこの輝きはいつまで続くのか。
AKBの輝きがある1日の太陽だとしたら、今私たちが見ている輝きは、真っ赤な夕日の美しさかもしれません。
だからこそ、今の輝きを、しっかりと目に焼き付けたいと思います。
昔はよく聴いたけど最近いい曲が見つからず、あまり音楽を聴かなくなってしまったという方。
そんな方にはぜひ、あの頃の気持ちに戻って、こいつらの歌を聴いあげて欲しい。
実際、かつて活躍していたたくさんのアーティストたちが作曲や編曲などさまざまな形でAKBを支えているので、思わぬ再会もきっとあるはず。
「いまさらアイドル」と思うかもしれない。
私もそうでした。
もう一度だけ、「ポップの魔法」を信じてみませんか。

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2014年 airmail 今年の1曲

2014年の1曲(airmail選):『世界の別名』/MUSIQUA

『世界の別名』/MUSIQUA

(2014年3月度 1位投票、8位入選)

ぱっと聴いてすんなり入ってきて、それでいて、繰り返し聞いても色褪せない。
そういう曲ってなかなか少ないものですが、私にとってこの曲はそのものズバリでした。

名曲というのは、永遠の愛だとか、世界の平和だとか、そういった大義をもった歌詞だとか、
あるいは圧倒的な演奏力だとか、神がかった歌声だとか・・、そういったずば抜けたものが必要なわけではなくて、
どこにでもある日常をうまいこと切り取った楽曲なのだと思います。

表参道駅周辺を切り取ったセピアなPV。
半径数百メートルの微妙な動きに合わせて流れるちょっとした心情変化。

わたしをにらむ あの子の気持ち
勇気を出して訊いたら
にらんでたのはあなたの方よ、と笑った

 

別に諭されるわけでもなく、
そんなものかもしれないな、と思えるところがいいですね。

PVの光景、実物もなかなかですよ。

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saintgrace