『世界の別名』/MUSIQUA
(2014年3月度 1位投票、8位入選)
ぱっと聴いてすんなり入ってきて、それでいて、繰り返し聞いても色褪せない。
そういう曲ってなかなか少ないものですが、私にとってこの曲はそのものズバリでした。
名曲というのは、永遠の愛だとか、世界の平和だとか、そういった大義をもった歌詞だとか、
あるいは圧倒的な演奏力だとか、神がかった歌声だとか・・、そういったずば抜けたものが必要なわけではなくて、
どこにでもある日常をうまいこと切り取った楽曲なのだと思います。
表参道駅周辺を切り取ったセピアなPV。
半径数百メートルの微妙な動きに合わせて流れるちょっとした心情変化。
わたしをにらむ あの子の気持ち
勇気を出して訊いたら
にらんでたのはあなたの方よ、と笑った
別に諭されるわけでもなく、
そんなものかもしれないな、と思えるところがいいですね。
PVの光景、実物もなかなかですよ。